PERSON OF THE YEAR 2019 開催のご挨拶


 PERSON OF THE YEAR 2019の大会長を務めます、小林と申します。
 このたび事前エントリーの開始に先立ち、参加者の皆様に向けた大会についてのアナウンスをさせていただきたく、開催のご挨拶を兼ねて筆を執りました。


 本大会「PERSON OF THE YEAR 2019」では例年を踏襲し、「長文」「難問」によって「学生No.1」を決めることをコンセプトに打ち出しております。以下ではまず「長文」および「難問」について簡単な定義をさせていただくとともに、本大会のために作成した例題を1問掲載することで、出題される問題群の雰囲気をつかんでいただこうと思います。
 まず「長文」については、筆記問題など一部の例外を除いて「3つ以上のフリから問題文が構成される」ことを基本的な定義とさせていただきます。おおむね80~100文字程度が上限となる短文問題と比べ、答えとなる事項に対して複数の観点からヒントを提示するため、その長さは200文字を超えることも多くあります。また、問題文を構成する際、その事項についてより深い知識を持っている人が解答権を得られるようにするため、広く人口には膾炙していない・容易には到達し得ない情報を前半に置くことがしばしばあります。
 続いて「難問」については、個人の難易度感覚に依存するところが大きく、合理的な定義を作ることは困難を極めるのですが、本大会においては「abcなど基本問題をうたう大会において、難易度などの理由により出題対象を外れてしまう問題」と定義させていただきます。筆記問題や2Rにおいては、一部この定義を外れる低難易度の問題が顔を覗かせることもありますが、大会全体を通して、可能な限り以上の「長文」「難問」というコンセプトを崩さないように問題を用意いたします。
 さて、以上の内容を踏まえ、本大会のために作成した例題を1問掲載いたします。

例題
1399(応永6)年に建立されるもわずか4年で焼失した七重塔は高さ109mに及んだとされ、日本史上最も高い木造建築物として知られるほか、狩野光信が手掛けた「蟠龍図(ばんりゅうず)」が天井を彩る現存最古の法堂も見どころとなっている、観光地として人気の鹿苑寺慈照寺はこの寺の塔頭(たっちゅう)に位置づけられ、これらが属する臨済宗の一派に名が冠されている寺院で、創建者 足利義満左大臣の位にあったことにちなみ「国を相(たす)ける」という意味の寺号を持ち、天龍寺に次ぐ京都五山第2位に名が挙げられるなど高い寺格を誇るのは何?
相国寺[しょうこくじ] 【相国承天禅寺[しょうこくじょうてんぜんじ]】
* 本問題はあくまで「例題」として作成しているため、一部上記の定義にそぐわない箇所もございます。ご了承ください。

 問題傾向の説明に続きまして、ルールの概要について説明させていただきます。
 まず、1Rのペーパークイズにて、参加者を得点上位48名に絞ります。このうち通過者上位約半数弱はシード権を獲得し、一足早く3R進出決定となります。例年に比べて通過者の人数をやや少なく設定しているため、特にペーパークイズの対策は入念に行われることをお勧めします。
 約半数強の通過者は2Rに進出します。通過者を下位から3つのステップに割り当て、第3ステップを勝ち抜けた数名が残る3R進出者となります。おおむね過去2年のルールを踏襲したものとお考えください。
 3Rでは参加者を2組に分けて、オーソドックスな早押しボードクイズを行います。これ以降シード制は採用していないため、参加者は1つずつラウンドを上りながら頂を目指すことになります。
 以降は準決勝、決勝と続きますが、こちらのルールについては当日配布の企画書をもって発表させていただきます。一部趣向を凝らしたルールもありますが、「より多く正解を出した人が優位」という基本理念は固持しております。


 開催にあたっての告知は以上となります。肝心の事前エントリーですが、10月27日22:00に開始する予定です。当該時間になりましたら、別記事にてエントリーフォームへのリンクを掲示しますので、そちらからエントリーをお願いいたします。


 「PERSON OF THE YEAR」という大会は2009年の旗揚げ以来、今年で11回目の開催となります。伝統ある大会の運営に携わらせていただくことを光栄に思うとともに、日々長文難問に打ち込んでいる参加者の方々による熱戦を演出できるよう、スタッフ一同身の引き締まる思いで大会準備を進めております。


 それでは、大会当日まで何卒よろしくお願いいたします。


    PERSON OF THE YEAR 2019大会長   小林 逸人